普通のヘアカラーと白髪染めの違いとは
The difference between
hair color and gray hair dye

「白髪染めって普通のヘアカラーと違うんですか?」とよく質問されますので今回は普通のヘアカラーと白髪染めの違いについて詳しく解説していきます。
ヘアカラーの種類は主に2種類
細かく分類すると複雑になるため、今回は簡潔に説明します。
✔カラーの違いは髪を明るくするブリーチ成分が入っているものか無いものか
ブリーチ力があるカラーを『ヘアダイ』と呼び、一般的に使われるカラーはこれに該当します。
★ブリーチ ★おしゃれ染め(ファッションカラー) ★白髪染め
ブリーチ力のないカラーは主に
★ヘア・マニキュア ★ヘナなど
ブリーチ成分の入っているかr
1. 2つの薬剤を混ぜるところからスタート
酸化染毛剤は、2つのチューブやボトルに入った薬剤(1剤と2剤)を混ぜて使います。
1剤:ここには「酸化染料」という小さな色のもとが入っています。この時点ではまだ色がはっきりしない、透明に近い状態です。
2剤:過酸化水素(オキシドールみたいなもの)が主成分で、反応を起こすための大事な役割を果たします。
この2つを混ぜると、化学反応が始まって染料が変化し始めます。
2. 髪の中に入り込む
混ぜたものを髪に塗ると、酸化染料が髪の表面を通り抜けて内部(キューティクルの中のコルテックスという部分)まで浸透します。このとき、過酸化水素が髪の中にあるメラニン色素(髪の元の色を決めるもの)を少し分解します。これによって、黒髪や茶髪を明るくしたり、白髪に新しい色を乗せやすくしたりする土台ができます。
3. 小さな染料が大きくなって色になる
髪の中で、酸化染料は過酸化水素によって酸素と結合し、反応します。すると、最初は小さくて透明だった染料の分子がどんどん大きくなり、しっかりした色に変化します。この「大きくなる」というのがポイントで、大きくなった染料は髪の内部にがっちり留まるから、マニキュアやヘナなどより落ちにくd
4. 色が定着して完成
15~20分くらい置くと、反応が落ち着いて色が髪にしっかり定着します。あとは洗い流して終了。
ブリーチ成分と染料の比率で名称が違う
染料が入っていないカラー剤
★ブリーチ
染料とブリーチ成分のバランスがとれているカラー剤
★普通のヘアカラー(ファッションカラー)
*ハイトーンのカラーはブリーチ成分が多くロートーン~ミドルトーンは染料が多い。
染料が多いカラー剤
★白髪染め
*黒染めなどの暗いトーンはもちろん8トーン(やや明るい茶色)ぐらいまで染まる白髪染めのカラー剤も各メーカーから出ています。色味も普通のヘアカラーほどはクリアには出ないですが寒色系から暖色系まで選べます。
白髪染めと普通のヘアカラーの選び方アドバイス
1 白髪の量や気になる度合いで選ぶ
白髪染めがおすすめな人:
白髪が目立っていてしっかりカバーしたい場合。白髪染めは染料が多く、白髪に色がしっかり入るので、白髪が多い人や「白髪がチラつくのが嫌!」という人にぴったり。
例: 白髪が全体の30%以上ある、根元に白髪が集中していて気になる。
普通のヘアカラーがおすすめな人:
白髪が少なくて目立たなければOKな場合や、おしゃれな色味を楽しみたい優先度が高い場合。ファッションカラーはブリーチ成分が多めで明るい仕上がりになるけど、白髪への染まりは弱め。
例: 白髪が数本だけ、デザイン重視でハイトーンにしたい。
アドバイス:
白髪が少ないなら普通のヘアカラーで自然に馴染ませるのもあり。白髪が多めなら、白髪染めでしっかり染めておくと安心です。
2 仕上がりの明るさや色味で選ぶ
白髪染めがおすすめな人:
暗め~ミドルトーン(黒~やや明るい茶色、6~8トーンくらい)で落ち着いた仕上がりを求めるなら白髪染め。暗い色ほど白髪にしっかり色が入るし、自然に見えやすい。
例: 「職場で明るすぎるのはNG」「ナチュラルなブラウンがいい」。
普通のヘアカラーがおすすめな人:
明るい色(9トーン以上)やビビッドな色(アッシュ、ピンクなど)を楽しみたいならファッションカラー。ブリーチ力があるから黒髪も明るくなり、トレンド感のある仕上がりに。
例: 「金髪に近いハイトーンにしたい」「赤っぽい派手な色に挑戦したい」。
アドバイス:
白髪染めでも8トーンくらいの明るさは出せるけど、もっと明るくしたいなら普通のヘアカラー+ブリーチが必要です。明るさの希望を美容師に相談してみてください。
3 髪のダメージをどれくらい気にするか
白髪染めがおすすめな人:
白髪染めはブリーチ成分が普通のヘアカラーより少ないことが多く、髪への負担が比較的軽い。特に暗めのトーンならダメージは最小限に。
例: 「髪が傷むのが心配」「日にちが経って退色で髪が明るくなり過ぎるのを抑えたい」。
普通のヘアカラーがおすすめな人:
明るくするぶんブリーチ成分が多いので、ダメージは覚悟が必要。最近はかなりダメージを抑えられるプレックス系のトリートメントがあるのであるハイトーンに挑戦する時はやることをおススメします。
例: 「多少傷んでも明るい色を楽しみたい」。
アドバイス:
ダメージや退色で髪が明るくなるのが気になるなら白髪染めか、ロートーンのヘアカラーを。
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