【髪のセット】SQRITがハードワックスを使わない理由。使い続ける弊害とは・・・
ATTENTION
HARD WAX
ハードワックス・マットワックス・クレイワックスをおススメしない理由と使い続ける弊害
メンズの髪のセットの主流へア・ワックス
毛束・立ち上げ・ボリュームを抑えたりと全方位をカバーできるセット剤です
使い続けているうちに段々と物足りなくなって硬いワックスを使っていませんか?ハードワックス・マットワックス・クレイワックスなど硬いワックスを使い続けると弊害も出てきます。よくご理解の上お使い頂くようにワックスについて書いてます。
STEP 1 WAXの種類を知ろう
*ワックスのタイプ
クリーム系ワックス・・・クリーム状のワックスでほとんどのメーカーのワックスはこのタイプ
ファイバー系ワックス・・糸を引くタイプのワックスでワックスを流行らせた中野のワックスはこのタイプ。
STEP 2 ワックスの番号別タイプ
ほとんどのメーカーのワックスは1番~7・8番のナンバリングでワックスシリーズを展開しています。
1 ツヤ出しグロスタイプ・・・1番柔らかくセット力はなし。手触りや光沢、流れなどを出すためのワックス。
2 ヘアクリームタイプ・・・・1番より粘性がありボリュームを抑える効果も少し出て来る、流れをまとめたりできる。
3 柔らかいワックス・・・・・ややベタつきがでてくる、髪質や髪型によって毛束・立ち上がりなども作れるようになる。
4 ノーマルワックス・・・・・ボリュームコントロールができしっかりとした毛束・立ち上がりを作れる。
5 やや硬いワックス・・・・・4番よりベタ付きが強い、伸ばしやすさもまだある。
6 ハードワックス・・・・・・ベタ付きが強く、伸びも悪くなってくる、ワックスの重さをかんじるようになる。
7~8 マット・クレイ・・・・ベタ付き、伸びもだがワックス自体にすごく重さがある
STEP 3 ワックスには固まる成分は入っていない
ワックスは硬くなればなるほどセット力は上がりますが、ベタ付き、伸びの悪さ、ワックスの重さも出てきます。しかも固まる成分(糊)はワックスには入っていないため、10~15分で毛束が馴染みワックス自体の重さで立ち上がりも無くなってきます。ハードワックスなどの硬いワックスの場合ベタ付きがあるのでもう一度握りこめば毛束や立ち上がりはその都度戻すことはできます。
STEP 4 ハードワックスは石鹸で洗っても手にベタ付きが残る
硬いワックスを使ったあとにハンドソープなどで洗っても手にベタ付きが残ると思います。ハンドソープで洗った後も手に残るということはシャンプーをしても髪に残るということです。
SUMMARY 1
ハード・マット・クレイワックスはベタ付きが強くしっかりとセットできるが髪型はキープできない。
ハード・マット・クレイワックスは1度のシャンプーでキレイに洗い流すことができない
ATTENTION 残留したワックスは髪に染み込む
ハードワックスなどの硬いワックスに限らず油性の整髪料(ノーマルワックス・油性ポマードなど)が髪に残ったままにしておくと汗などと共に髪に染み込んでいきよりべた付きます。
ATTENTION 染み込んだワックスは髪をコーティングしてクセづく
染み込んだ状態で寝ぐせが付くと洗っても元に戻らなくなります。とくに枕に接触している後頭部やサイドのハチの部分などが分かれて跳ねるようになってきます。これと同様で帽子やタオルをして飲食店(特に焼肉・焼き鳥店)で働いている方の髪が縮れて直らなくなるのも料理の揮発した油が染み込んで帽子のあとやタオルの結び目でクセづいて戻らなくなるためです。
SOLUTION 1 セット剤が付いた状態で寝ない
SOLUTION 2 1度のシャンプーで落ちる硬さのワックスを最低限の量を使ってセットをする
SOLUTION 3 ジェル・ムース・グリースなど水性のセット剤に変える
福岡メンズ美容室スクリットではノーマルのワックスを使うことをおススメしています。4番のワックスになります、柔らかいワックスだと立ち上げなどができないと思われると思いますが髪1本1本にキレイにワックスを付けられると簡単に立ち上げ・毛束が作れるようになります。下のリンクに詳しいワックスの使い方を書いていますので参考にしてください。
メンズ美容室スクリットで使っているWAXはミルボンのプレジューム・ワックス4とタマリスのルード・ハードスプレーです。
店頭での販売も行っておりますのでお気軽にお声がけください。
ワックスについてのお話し
About Hair WAX
そもそもワックスとは!
今さら聞けないワックスについて深掘りしてみました
ワックスについて、定義や歴史などをSQRIT目線でお話しいたします
STEP1 本来のWAXとは
ヘア・ワックス以外にもワックスはいっぱいあります。本来のWAXとは何なのか?和訳すると言われてみればそうですねとなりますがWAX=蝋です。定義は「常温で固体、加熱すると液体となる有機物」=「融点の高い油脂状の物質」となります。
その特徴を活かした効果として、*光沢・ツヤ出し*撥水・防湿・防汚*離型・滑材*電気絶縁性*プラスチック改質剤など
主な製品は、*化粧品*カーワックス*インキ・塗料*タイヤ*トナー*革クリーム*医薬品*離型剤
結構なものがWAXのカテゴリーに分類されています。ヘア・ワックスもその中の一つでWAXの特徴、ツヤだし・撥水・防湿・保香性を持ったセット剤となります。
STEP2 ヘア・ワックスの歴史
ヘア・ワックスの歴史はポマードの歴史です。ポマードは元来「融点の高い油脂状の物質」なのでWAXのカテゴリーとなります。ただ近年ヘア・ワックスが出てきたこととポマードの多くの商品が油性から水性に変わったこともあって(水性)ポーマド・グリースはWAXのカテゴリーから外されています。
古くは古代エジプトから使われ、髪へのスタイリングと香りづけとして、またボディーケア、医療、宗教儀式などさまざまな目的で使用されていました。現在のよう油性ポマードは19世紀初頭に石油を加工する技術や、植物油を安定化させる方法が開発され商品化されたみたいです。
STEP3 日本での変遷
日本では柳屋本店が1920年(大正9年)にアメリカより技師を呼んでポマードを開発し柳屋ポマードを製造販売し油性ポマードが1960年以降ジェルやムースが出て来るまでメンズの髪型をセットする主流でした。
現在のヘア・ワックスがメンズスタイリングの主流になったのは1996年に中野製薬から出たナカノ スタイリングワックス(ノーマル・ハードの2種類)です。ちなみに1996年はSQRITが美容師として働き始めた年です。
今どのメーカーも出しているヘア・クリームからハード・ワックスまでの7~8種類のラインは2002年に中野製薬がナカノ スタイリングワックス(第2世代ナーバータイプ1~7)が発売されてからとなると思います。現在スクリットで使っているミルボン・プレジュームワックスは2007年11月発売です。
STEP4 髪型とヘア・ワックス
90年代前半は昭和カオスを引きずっている時代でしたのでリーゼントヤンキー系から中分けサラサラヘアまで今より髪型の幅は広かったのかもしれません、リーゼントヤンキー系・ビジュアル系なんかはハード・スプレーを多用してましたし、中分けサラサラ系(出だしの福山雅治さんなど)はトリートメント・ムース、前髪を上げるスポーツマン系(スラムダンクの仙道くんなど)はハード・ジェルを使ってたように思います。80年代後半から90年代半ばまでは男性・女性ともスタイリング剤はムースが主流だったので今のヘア・ワックスぐらの種類が各メーカから出てたと思います。
2000年代前後ぐらいにツイスト・ピンパーマの髪型(妻夫木聡さん・佐藤隆太さんの出だしの頃の髪型)が流行り出し毛束を作れるヘア・ワックスが流行り出しショートのウルフカット(玉木宏さん・塚本高史さん)が流行ってからはメンズのセットはほぼヘア・ワックスになりました。2010年前後にEXILEが流行ってからスキンフェードにポマード・グリースを付ける髪型が増えヘア・ワックスの牙城に近づきつつあります。
ヘア・ワックスについてメンズ美容室スクリット目線で語ってみました。間違っている部分もあるかもしれませんが、調べながら昔を思い出して懐かしく、何かと面白くかけました。
簡単!メンズパーマのセット方法Part2-福岡メンズ美容室スクリット
How to SET
Permed Hair
PART1
パーマのセット手順とスタイリング別のニュアンスの違い
ワックスのベーシックな使い方を解説します。解りづらいところなどはお気軽にお尋ねください。
それではパーマの具体的なセット方法です。
パーマは水を含むとカールが再生されますのでまずは普通のセット同様にしっかりと髪を地肌から濡らしてタオルドライをした状態にします。
使うセット剤はミルボン:プレジュームWAX4とウエラ:EIMIシェイプコントロールムース4(ハードムース)です。
STEP1 髪をしっかり濡らす!
まずはシャワーで髪をしっかり濡らししっかりとタオルドライをして下さい。髪に乾いている部分と濡れている部分があるとパーマの戻りがムラになったりセット剤を綺麗に伸ばせません。
STEP2 顔まりはドライヤーで乾かしなじませる!
前髪から揉み上げの部分(写真の白い部分)をしっかり地肌をこする感じで乾かします。そうすることでクセやパーマが伸び顔になじみます。顔周りの髪が似合う似合わないを印象付けますのでここを乾かして落ち着かせることでパーマを強く出しても弱くだしても似合う髪型になります。こういうことが原因で顔周りのパーマは緩くスタイルが主流なのです。2022年以降は顔周りまでしっかりとしたパーマをかける感じも流行っています。バウンディやKing Gnu常田 大希みたいな。
STEP3 パーマのカールの強さをセット剤と乾かし方でコントロール!
濡れている部分にセット剤をつけて形を整えお好みのカールの強さにドライ・ハーフドライ・自然乾燥します。今回は一番カールが綺麗に出せる自然乾燥でワックスとムースでの質感の違いをご覧ください。
ワックスではややカールが緩くなりドライな感じ仕上がります。ムースは固まりますので濡れた状態のフォルムとカールのままウェットな感じで仕上がります。ワックスは固まる成分は入っていませんので乾いた後に整えなおすことが可能です。ムースよりボリュームが一回り大きくなります。逆にムースは濡れた状態のまま乾きますのでタイトに収まります。
ワックスは柔らかくラフに仕上がります、髪にボリュームが欲しい方やドライな質感が好きな方にオススメです。一方ムースはウェットで仕上がりますのでかっちりした感じになります、スーツやフォーマルのときにオススメですしボリュームを一番抑えられますので多毛で広がりやすい髪質への相性がいいです。
メンズ美容室スクリットで使っているWAXミルボンのプレジューム・ワックス4、EIMIシェイプコントロールムース4(ハードムース)は
店頭での販売も行っておりますのでお気軽にお声がけください。
美容室で取り扱っているセット剤は大きめのドラックストアや東急ハンズなどにも置いてありますので近くにあったらお気に入りのセット剤を探しに行かれてもいいと思います。市販のものより少し高めにはなりますがシャンプーでの落ちがよかったりしますのでなるだけ美容室専用のセット剤を使われることをおススメいたします。
簡単!メンズパーマのセット方法 Part1
How to SET
Permed hair
PART1
パーマ毛の特徴を知ろう!
パーマのセット方法をを解説します。解りづらいところなどはお気軽にお尋ねください。
パーマは水を含むとカールが再生され、ドライヤーなどの熱と風でのばすことができます。
下の写真は正面・サイド・バックをそれぞれウェットの状態、自然乾燥、ドライヤーで乾かした状態を並べたものです。自然乾燥したものはウェットの状態とほぼ変わらないようなカールで乾きます、実際の人毛ですと乾く過程でねじれがでますので一回りぐらい膨らんで乾きます。
各写真の下はドライヤーで乾かした状態です、自然乾燥に比べてかなりカールが伸びているのが分かると思います。パーマやクセ毛はドライヤーの熱と風でけっこう伸ばせます。乾燥機にかけた洋服がしわにならないのと一緒です。
ドライヤーの使い方でも書きましたがドライヤーで乾かした温かい髪は温度が下がるに過程で周りの水分を再び吸い込んでねじれます。ドライヤーで乾かした場合は乾いた後に冷風で冷やしてあげるとねじれるのを防げますし乾いていない部分があると冷えてすぐに分かるようになります。
パーマの強さは乾かし方によって変えられることが分かったと思います。パーマをオーダーするときにどのぐらいの強さで頼んだ方がいいかの参考になると思います。スクリットではやや強めをおススメしています。乾かすことでパーマ緩くできるのでふわっとニュアンスのパーマスタイルを緩くかけてすぐにパーマが落ちることも防げます。
次はワックスとムース、スタイリング別でセットするとどう変わるのかを書いています。
簡単!ワックスの使い方を詳しく解説
How to WAX
ワックスの付け方を詳しく解説!!
髪を自在に操る5ステップ
ワックスのベーシックな使い方を解説します。解りづらいところなどはお気軽にお尋ねください。
セットに使用するワックスは普通の硬さのワックスを使用します、普通のワックスでも綺麗に髪に伸ばせたら簡単に立上げや毛束を作れます。ハードワックスやマットワックスで全体をセットすると一度のシャンプーで落とせないくらべた付きが残りますのでオススメは出来ません。固いワックスを使う場合は最後のポイントで使ってください。
ワックスはどのメーカーも1番から7、8番で出ています、色の分けしてる場合もありますが。1がヘアクリームで番号が上がるたびにベタつきと硬さが増していきます。各メーカー4番がノーマルのタイプになります。市販のワックスですとベタつきが強く作ってあるので3番でもいいぐらいです。
STEP1 髪をしっかり濡らす!
まずはシャワーで髪をしっかり濡らししっかりとタオルドライをして下さい。髪に乾いている部分と濡れている部分があるとワックスを綺麗に伸ばせません。
STEP2 ワックスを髪全体に伸ばす!
ワックスを指と指の付け根で(手のひらでワックスを伸ばすと窪みがありますので手に残る量が多くなります)よく伸ばし動きを付けたい部分の根本からつけます。濡れているので伸ばしやすいとは思いますが慣れないうちは上手くいかない事もありますので最初は何度かに分けてつけて行ってください。前髪はつけないか最後にふれる程度でいいです。前髪にしっかりワックスがついていると前髪が毛束になり過ぎます。UPバングの時は前髪も一緒に付けます。
STEP3 毛の流れに沿って前によく擦りながらしっかり乾かす!
ドライヤーで毛の流れに沿って(前に向かって)しっかり乾かします。旋毛がありますのでほとんどの人が写真の矢印の方向に向かって毛が生えています。ボリュームが出やすいハチの部分は特に前方斜めに向かって生えてますので潰そうと思って下に乾かすとより膨らみますので斜め前に乾かしたほうがよりナチュラルに抑えることが出来ます。後ろに流すときは根本が前に乾いてから中間から毛先を後ろに流すとボリュームを抑えながら後ろに流せます。ご自分で乾かす時はやや下を向きながらやると乾かしやすいです。
STEP4 握りこんで毛束をつくり整える!
乾き終わったら握れば立ち上がるベースが出来ています。動きを付けたい部分の根本を握り込みます。握りこめば毛束と立ち上がりが出来ますので立ち上がりすぎている部分や跳ねている毛束の先をつまんで整えてシルエット作ります。リングコームのテールなどで整えてあげるとよりキレイに形を作れます。
STEP5 ハードスプレーでキープする!
ワックス自体には固まる成分は入っていません。1日キープする為にハードスプレーで軽く固めてください。少しパリッとなる程度で十分に髪型をキープできます。ハードワックスやマットワックス・クレイワックスなどもベタつきが強いだけで固まる成分は入っていません。
メンズ美容室スクリットで使っているWAXはミルボンのプレジューム・ワックス4とタマリスのルード・ハードスプレーです。
店頭での販売も行っておりますのでお気軽にお声がけください。
Youtubeで動画を上げていますのでそちらも参考にしてください。
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