About Hair WAX

そもそもワックスとは!
今さら聞けないワックスについて深掘りしてみました
ワックスについて、定義や歴史などをSQRIT目線でお話しいたします
STEP1 本来のWAXとは

ヘア・ワックス以外にもワックスはいっぱいあります。本来のWAXとは何なのか?和訳すると言われてみればそうですねとなりますがWAX=蝋です。定義は「常温で固体、加熱すると液体となる有機物」=「融点の高い油脂状の物質」となります。
その特徴を活かした効果として、*光沢・ツヤ出し*撥水・防湿・防汚*離型・滑材*電気絶縁性*プラスチック改質剤など
主な製品は、*化粧品*カーワックス*インキ・塗料*タイヤ*トナー*革クリーム*医薬品*離型剤
結構なものがWAXのカテゴリーに分類されています。ヘア・ワックスもその中の一つでWAXの特徴、ツヤだし・撥水・防湿・保香性を持ったセット剤となります。

STEP2 ヘア・ワックスの歴史

ヘア・ワックスの歴史はポマードの歴史です。ポマードは元来「融点の高い油脂状の物質」なのでWAXのカテゴリーとなります。ただ近年ヘア・ワックスが出てきたこととポマードの多くの商品が油性から水性に変わったこともあって(水性)ポーマド・グリースはWAXのカテゴリーから外されています。
古くは古代エジプトから使われ、髪へのスタイリングと香りづけとして、また
ボディーケア、医療、宗教儀式などさまざまな目的で使用されていました。現在のよう油性ポマードは19世紀初頭に石油を加工する技術や、植物油を安定化させる方法が開発され商品化されたみたいです。

STEP3 日本での変遷

日本では柳屋本店が1920年(大正9年)にアメリカより技師を呼んでポマードを開発し柳屋ポマードを製造販売し油性ポマードが1960年以降ジェルやムースが出て来るまでメンズの髪型をセットする主流でした。
現在のヘア・ワックスがメンズスタイリングの主流になったのは1996年に中野製薬から出たナカノ スタイリングワックス(ノーマル・ハードの2種類)です。ちなみに1996年はSQRITが美容師として働き始めた年です。
今どのメーカーも出しているヘア・クリームからハード・ワックスまでの7~8種類のラインは2002年に中野製薬がナカノ スタイリングワックス(第2世代ナーバータイプ1~7)が発売されてからとなると思います。現在スクリットで使っているミルボン・プレジュームワックスは2007年11月発売です。

STEP4 髪型とヘア・ワックス

90年代前半は昭和カオスを引きずっている時代でしたのでリーゼントヤンキー系から中分けサラサラヘアまで今より髪型の幅は広かったのかもしれません、リーゼントヤンキー系・ビジュアル系なんかはハード・スプレーを多用してましたし、中分けサラサラ系(出だしの福山雅治さんなど)はトリートメント・ムース、前髪を上げるスポーツマン系(スラムダンクの仙道くんなど)はハード・ジェルを使ってたように思います。80年代後半から90年代半ばまでは男性・女性ともスタイリング剤はムースが主流だったので今のヘア・ワックスぐらの種類が各メーカから出てたと思います。
2000年代前後ぐらいにツイスト・ピンパーマの髪型(妻夫木聡さん・佐藤隆太さんの出だしの頃の髪型)が流行り出し毛束を作れるヘア・ワックスが流行り出しショートのウルフカット(玉木宏さん・塚本高史さん)が流行ってからはメンズのセットはほぼヘア・ワックスになりました。2010年前後にEXILEが流行ってからスキンフェードにポマード・グリースを付ける髪型が増えヘア・ワックスの牙城に近づきつつあります。

ヘア・ワックスについてメンズ美容室スクリット目線で語ってみました。間違っている部分もあるかもしれませんが、調べながら昔を思い出して懐かしく、何かと面白くかけました。

簡単!ワックスの付け方