今さら聞けない!ヘア・カラー「アッシュ」について
About Ash Color
ヘアカラーのアッシュとは?

アッシュ(Ash)は「灰色がかった」という意味を持つヘアカラーで、青みやグレーを含んだ寒色系の色味を指します。赤みやオレンジみを抑える効果があり、透明感やクールな印象を演出できます。
メンズカラーの定番の色ですのでアッシュについて深掘りして解説します。
POINT_1 ヘア・カラーのASHは灰色の色素ではなく青紫が入っている!
髪をブリーチすると、茶色から金髪へと変化します。アッシュカラーには灰色の色素が入っているわけではなく、ベースの黄色を打ち消すための補色として青紫の色素が含まれています。これにより、髪の赤みや黄みを抑えながらアッシュ特有の色味を発色させます。
POINT_2 その人のアンダーカラーで発色がそれぞれ!
髪を明るくすると、人によって「赤みがかった茶色」や「黄みがかった茶色」になります。この元々の髪色(アンダーカラー)によって、アッシュの発色が異なります。
赤みが多い髪 → ナチュラルブラウンに近いアッシュに。
黄みが多い髪 → やや緑っぽいマットブラウンに。
色素が薄く髪が細い人 → 1回のカラーでキレイなアッシュブラウンが出やすい。
髪が太い人(男性に多い) → 何度かカラーを重ねることで理想のアッシュに。

POINT_3 黄味でも赤味でもあくまでベースはブラウン!
金髪以上に明るくしないとアッシュグレイ(灰色)の色味はキレイにはでません。ヘア・カラーどの色味でもあくまでブラウンがベースで赤っぽいブラウン、ピンクっぽいブラウン、マットがかったブラウンという感じになります。
アッシュブラウンはキレイにでると鶯茶(うぐいすちゃ)っぽいカラーです。

POINT_4 アンダーカラーは瞳の色で判断しよう
髪のアンダーカラー(メラニン色素の種類)と瞳の色には深い関係があります。どちらもメラニン色素の影響を受けるため、瞳の色を見ることでアンダーカラーを推測し、ヘアカラーの発色の参考になります。
瞳の色とアンダーカラーの関係
瞳の色 | 特徴 | アンダーカラーの傾向 | 似合うヘアカラー |
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黒に近いダークブラウン | 日本人に最も多い | 赤み・黒みが強い(ユーメラニン多め) | 暗めのアッシュ、グレー、オリーブ系で赤みを抑える |
赤みのあるブラウン | 瞳がほんのり茶色っぽい | 赤系メラニンが多い(オレンジになりやすい) | アッシュグレー、ブルーブラック、カーキ系 |
明るいブラウン(ライトブラウン) | 瞳の色がやや薄め | 黄系メラニンが多い | ベージュ、ミルクティー、ピンクベージュ |
ヘーゼル(緑みのある茶色) | 瞳に緑やゴールドが混ざる | 黄みが強く、透明感がある | グレージュ、オリーブアッシュ、カーキブラウン |
グレー・ブルー系の瞳 | まれにいる日本人の寒色系の瞳 | メラニンが少なく寒色がなじみやすい | プラチナアッシュ、シルバー、ホワイトベージュ |
POINT_5 イメージの色の写真を見せてオーダーしよう!
美容院でアッシュをオーダーする際は、仕上がりのイメージ写真を見せるのが確実です。
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アッシュグレー希望 → ブリーチを何度か繰り返す必要がある(時間&コストがかかる)。
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アッシュブラウン希望 → 1回のカラーリングで済むことが多い。
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注意点 → 写真は光を多く取り込んでおり、実際より明るく見えることがあるので、美容師と相談して仕上がりを調整するのが重要。