メンズカットとレディースカットの違い
Differences in cut
同じようで同じじゃないカットアプローチ
仕上がりは同じでも違うアプローチで切っているメンズカットとレディースカットの違いをご説明いたします。
普段の会話ではあまり話題にならない細かな部分ですがSQRITではそういうアプローチでカットしているんだなと思って頂けたら幸いです。
POINT_1 男性は削って女性は積み上げる
男性の場合、短い髪型が割合として多いため髪質と生えグセにラインやシルエットがダイレクトに影響を受けます。よって男性の髪型の場合イメージのシルエットやラインより一回り長めに荒切りをして髪質などが及ぼすシルエットやラインを確認して切り進めて行きます。
一方女性の場合は髪質なども男性より柔らかくそこまでシルエットやラインに影響を及ぼしません、特に長めの髪型はより影響を受けないので1パネルごとを丁寧に積み重ねてシルエット(レイヤー・グラデーション)・ラインを作って行きます。
例えると男性のカットは彫刻に似ていて、女性のカットは編み物や刺繍に似ていると思います。
POINT_2 おでこの形状が違うので失敗されることもある
男性と女性での違いは生え際の違いが一番特徴的です。男性はM字に剃りこみがほとんどの人にありますが女性はありません。なので前髪を女性ばかり切っている美容師が切ると前髪の剃り込み部分だけ短く穴が空いたようなカットになったりします。
細かい男性の前髪の切り方については別の記事に書こうと思っています。
POINT_3 サイドが浮くのをどう抑えるのか
男性の髪質は女性より硬いことが多くサイドが浮く方が多いです、女性のショートでは耳周りは耳にかかるぐらいでも収まりやすいですが男性の場合はツーブロックなどで対応してボリュームの収まりと髪型の纏まりのバランスを取る必要があります。
POINT_4 襟足も千差万別
襟足は男性女性問わず人の数だけのクセがあります。サイドと同様に、髪質によって処理の難易度が変わるため、男性の髪質に応じたカット技術が求められます。
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