ウルフカットの源流Part2~マレット・ヘア(Mullet Hair)~
ウルフカットはどのように確立したのか

ウルフカットは、そのワイルドで自由な魅力から、時代を超えて何度もリバイバルされてきたヘアスタイルです。
1970年代のロックシーンから始まり、マレット・ヘアとシャグ・ヘアとの融合を経て1972-1973年のデヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」時代の髪型がウルフカットの原型と言われています。そして2020年代にも韓国スタイルに合わせる形でリバイバルを果たしました。今回はこのスタイルの起源となった2つの髪型の1つマレット・ヘアについて詳しく解説していきます。
Mullet Hairとは
定義
マレットヘアは、「前が短く、後ろが長い」という明確なコントラストが特徴のヘアスタイルです。具体的には、耳より前の部分がショートカットで、耳より後ろがロングスタイルになっています。
特徴
★初期はトップとフロントは短めにカットされ、サイドも比較的すっきり。80年代に入るとサイドに刈上げを入れるスタイルも流行した。
★バックトップから襟足まで大胆に長く残し、シャグ・ヘアのようにレイヤーで繋げない
★美容師の間では「学ランに青ジャージ」のようなミスマッチな組み合わせと例えられることもあり、90年代には「世界で最もダサい髪型」として揶揄されることもありました。
起源
直接的な起源はビートルズの後ろが長いマッシュルームにレイヤーを入れてた髪型だと思われます。レイヤーを後ろ髪まで入れるとシャグ・ヘアとなっていき後ろはそのままで耳から前だけ短くしたものがマレット・ヘアになって行ってます。
耳から前だけをショートにし、後ろをロングのまま残すこのスタイルは、古代ローマの文献にも記録があり、ネイティブ・アメリカンやボルネオ島の先住民族なども似た髪型をしていたとされています。
最近のコメント